彼の第二の故郷とも言えるニューヨーク。
そこに決まって毎年2月、彼は里帰りをした。街のシンボルのエンパイアステイトビルの階段を駆け登る競技に出場するためだった。
階段の数1,576段。生涯彼は合計18回このビルを駆け登っている。
当然のごとく今年も参加している。世界15カ国から139名が参加し、チコの記録は49分28秒で最下位ではあったが、それが亡くなる2ヶ月前だというのだからすごい。
実は、チコ シモーネ氏は音楽家であると同時に、死ぬまで現役のアスリートだった。健康を保つため毎日5キロのジョギングは入院の前日まで続けられた。「タオルミーナジョギングクラブ」を主催していたのも彼だった。16-17歳の時に2年連続でシチリア島の水泳大会で優勝したのを手始めに、若い時はボストンマラソンなど数々のマラソン大会に参加。70歳で足を悪くし、いつも右足を引きずっていたが、それでも南アフリカで行われた競歩の選手権で優勝し、トライアスロン大会で何度も完走した。そして76歳からこのエンパイアステートビルの階段上りでは常連だった。 |
階段を駆け登るため、
いざ!エンパイアステイトビルへ
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