フランチェスコと小麦粉の
ニョッキ作り
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手慣れた手付きで形にすると、後は私達の番だとスペースを作ります。 「冷蔵で2〜3日以内が食べ頃だよ。茹でてからの冷蔵ならお客様を待たせることなく、出せるしね。」と彼は30分かかって、なんとか形になってきた私達の作品?を、茹でてオリーブオイルをまぶしながら説明してくれました。カタンツァーロを去る前に、私達は「ダ サルバトーレ」で食事をすることにしま した。厨房を覗かせてもらったレストランで客の立場になるのは、また違った発見があります。お店はほとんど満席。研修中、友達なったマッシモやカメリエーレのステフォノはお店で無駄のない動きをしています。彼等がお客様に勧めるのは、私達が作ったニョッキです。大量に仕込んだので、良い状態の時に食べてもらおうと言うのです。 商売上手のフランチェスコの目論みでもあるはずです。
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キッチンとフロアーのコンビ ネーションが良いレストラン程、お客様の気持ちも和むものです。 客席から、私達が仕込んだニョッキがテーブルに運ばれて行くのを見るのは、照れるものですね。帰り際にフランチェスコが「ニョッキは今夜で完売だよ!明日、作りに来るかい?」っと笑って送ってくれました。「本当にあと何日か彼の元で研修をしたかった!」スタッフ達とも名残り惜しい別れとなりました。 そして、日本に帰って初回の上級生徒のための「おもてなしコース」では「小麦粉の ニョッキ フランチェスコ風」と名付け彼のレシピを紹介しました。もちろん大 評判! 行く行くは中級コースでも公開予定です。是非、習いに来て下さいね。
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| クロトーネのレストラン「ダ エルーコラ」は初めの2店とは異なり、エレガントなノーバクチーナを出すお店でした。ルンゴマーレ(海岸線)に位置するお店のお客様は、地元人ばかりでなく、イタリア各地からここの料理を求めて、わざわざやってくるのだそうです。店の入り口に置かれたアルバムには有名人がくつろぐ店内の様子が数多く綴られています。イタリア中に名の知れたシェフが作る料理を気丈そうなショノーラ(奥様)がサー ビスします。 |
ダ エルーコラ の店内
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ダ エルコーラのシェフ
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お店は高級店っとあって、重厚な雰囲気がかもし出されています。こんなすごいお店で、厨房に入って働く力量もないし、シェフには「私はお料理教室を主催する一方、料理記者歴?年の料理ジャーナリスト」(嘘をついてごめんなさい。旅の嘘は書捨てですよね??)ということにして、自信に満ちあふれたシェフに、インタビューと厨房見学いうことにしました。彼は、素人の私のインタビューにしっかりと答えてくれます。それにしても、「メモを取らない記者って変だな?」って思われたでしょうね。 初めは「自信過剰の叔父さんだ!」と思っていたのですが、語る口調には説得力があり、シェフの料理哲学は、私の中にいつまでも残り続けることでしょ う。「私には決まったレシピはない。野菜の鮮度、魚の顔を見てからレシピを考える。料理はその日その日で違った世界が広げてくれるファンタジーの源さ!どんなに疲れた人がやって来ても、私の料理を食べると、顔が和み幸せになって帰って行く。美味しい料理があれば、地球上から戦争なんてなくなると思うよ!」
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本当に美味しい料理を囲むと悩みごとも吹っ飛んでしまいますよね。それが、シェフが作ったため息の出るような美しい料理でも、私達が作る素朴な家庭料理でも、 心がこもっていれば、きっと同じことなのです。ミラノやローマ等各地から、はるばる彼の料理を求めて集まる人達の気持ちが忍ばれる思いでした。
その後に頂いた料理は、素材の組み合わせが斬新で、目の前の海と後ろに迫る山を お皿の上に凝縮したような魅力溢れる料理でした。 |
一緒に研修に行った土屋さんと
シェフの奥様
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| 今回、御縁があった3つのレストランは現地の方にお願いして選んで頂いただけあって、皆さん親切で、どれも機会があればもう一度行きたいお店でした。3店はそれぞれタイプは違いましたが、ひとつ共通性があるのに気がつきました。すべて、御夫婦 だったり、兄弟だったりと家族が中心になってお店を盛り立てているのです。だから どこも、お家に招かれたような居心地の良さを感じたのでしょう。レストランは食事をするだけでなく、安らぎや元気をもらいに行く場所だと改めて教えられました。 美味しいカラブリア料理とともに、家族愛や家族の絆を教えられた心温まる有意義な研修となりました。 |
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| 次回、カラブリアの旅の最終回はチーズ・オリーブオイル・ワイン・食品加工の工場など、食文化を訪ね歩いた事をお話したいと思います。 |