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ポルトフィーノに魅せられて リグーリアの旅
2008年7月

先月お話したように、やっとの思いで着いた街、
コルニリア。
海岸線を眺めてリフレッシュした後は、待ちに待ったプランッオ(昼食)です。街中の細い道を歩きながら美味しそうなお店を探します。たとえ一回の食事でも後悔の無いように、イタリア人は色々な情報を集めます。


ジェノベーゼの材料
しばらく見つけた後、「面倒だから、もうここにしょうよ!」と提案するのですが、決して妥協することはしないのです。イタリアに住んでいた頃、イタリア人の友人とお店を決める時、何度もそんな経験をしました。彼女の努力の甲斐があって、地元の人が集まる小さなトラットリアを見つけました。



トロフィエペースト
リグーリアのトロフィエというねじった手打ちパスタにたっぷりのジェノベーゼペーストをかけた物と、ズッパデェペッシェを頂きました。もちろんワインはチンクエテッレです。いくらだったかは忘れたのですが、驚くほど安かった事だけは記憶しています。勢いで、ドルチェもと行きたい所でしたが、お腹が一杯過ぎると歩けなくなるので、カフェで〆て、次の街ベルナッツァへ急ぎます。今思えば、この道のりが一番魅力的だったかもしれません。
マナローラまでの「Via dell‘amolle」の様に人工的でもなければ、コルニリアまでの山越えでもなく、自然の中で海が眺められます。1時間くらい歩いたでしょうか?
季節は夏の終わり、海の近くのビッラを掃除している家族と話をしたり、途中でヨットを磨いている人に出会ったり、そう人影少ない岩場の海岸に降りたりもしました。石と波が織り成す「サラサラ」という音は、去り行く夏を惜しむようで耳にとても心地よかったです。



ベルナッツァのカラフルな家
さて、たどり着いた第4の街、ベルナッツァは5つの村の中でも一番美しい入り江のある村です。その入り江を囲むように、お城と教会、カラフルな家々がそびえています。この家々は漁師達が遠くからでも自分の家が判るように色取り取りにしているとか…。
入り江の感じは、どことなく5月にお話したポルトフィーノに似ているなぁと思いました。その入り江を眺められる小高いカフェでシャケトラとビスコッティーを頂きました

シャケトラはブドウを収穫後、陰干しして作るデザートワインです。イタリアには数々のデザートワインがありますが、チンクエテッレのシャケトラはこの辺りの乾燥した気候で色が濃くて甘みの強い、芳しいデザートワインに仕上がります。
リグーリアの大地と乾いた風からの甘い贈り物を頂きながら、静かに寄せては返す波を眺めていると、しばし時の流れさえ忘れてしまいます。

気がつくと、4時を回っています。さて、宿泊地のモンテロッソまでは徒歩どれくらいかかるのでしょうか?地元の人に聞くと、1時間半だと言います。
シェケトラの甘い酔いに疲れも重なって、私は電車で戻る事を提案したのですが、友人は歩くことしか考えず「元気一杯!」です。(やっぱりイタリア人はエネルギッシュです!)
友人も根性なしの私を見抜いたのか、チェントロ(街中)から駅は5分なので、納得したのか、その日はひとまず電車で戻ることになりました。そして、次の日、モンテロッソから歩いてくる約束となりました。モンテロッソには2泊アパートを借りたので、次の日も半日はチンクエテッレに居る事が出来ます。電車なら10分位でした。
さて、モンテロッソは5つの村の中で一番観光地化されています。街も海と山側に分かれていて、唯一海水浴が楽しめる砂浜があるところです。

高台から見たベルナッツァ
モンテロッソの砂浜



モンテロッソの高台

そんな立地のせいか、夜入ったレストランはコルニリアのトラットリアの3倍くらいしたのを記憶しています。でも、そのレストランではかぐわしい香りのオリーブオイルに出逢いました!聞けば裏山で、手摘み・手絞りにしたものだと言います。そう言えば、リグーリアの水はけの良い土地と、温暖で乾燥した気候が搾り出すオイルは、生産量が少ないのも手伝って最近はプレミア付の高級オイルの代名詞にもなっています。


数日天気に恵まれて来た、私達の旅も、その夜から、にわかに海が荒れ始めました。そして、最後の日はなんと雨でした。小雨のリグーリアも素敵だったのですが、ふたりとも、ハイキングをあきらめ、街を散歩した後は、リグーリア名物のフォカッチャを食べて、そのまま当時住んでいたボローニャに戻ることになりました。とても残念でしたが、心残りも「旅のエッセンス」その後、「実現しなかったハイキング」は良く二人で話題になりました。と言う事で、実は私、ベルナッツァとモンテロッソ間は歩いていないのです。
なので、是非また出直さないといけないですね。
ラフォンテツアーのコースに入れようかしら?今度は大好きになった、ベルナッツァかコルニリアに泊まろうと思います。

リグーリアの
オリーブオイル


その日を楽しみに、2008年の夏はリビエラ気分で過ごしたいと思います!!

Da Kayano Sakagami


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