
Viniplus
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毎年年末になると、イタリアではいろいろなワインのガイドブックが出版されます。日本でも有名なガンベロ・ロッソはそれぞれのワインを1個から3個までのグラスの数によって評価しています。
誰が、どうやって評価するのだろう?
と疑問を持ったことはありませんか?
イタリアソムリエ協会(AIS)のロンバルディア州支部では、数年前からViniplusというガイドブックを独自に作っています。ロンバルディア州のワインの評価を、この州のシンボルマークであるバラの花の数によって1から4までに分けてあります。ロンバルディア州の州都はミラノ、この州では、4つのDOCG(統制保証原産地呼称)のワインが生まれます。
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ミラノの北のほうで作られるValtellina SuperioreとSforzato di Valtellina、そして Franciacortaと新しく認定されたOltrepo` Pavese metodo classico。
このガイドブックのためのテイスターを養成するために、40人限定でエキスパートテイスターのための特別コースが、昨年5月から9月にかけて開催されました。フランスのシャンパーニュに匹敵するイタリアのスプマンテ(スパークリングワイン)であるフランチャコルタの造り手の一つ、Muratori( http://fratellimuratori.com)のワイナリーで、イタリアの有名な醸造学校San Michele all`Adigeの講師を迎え、7時間に渡る授業が行われました。
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講義の前
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講義会場
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40人の参加者は、全員AISのソムリエの資格を持ち、その多くはオフィシャルテイスターというさらに上級の資格を持った人たちですが、官能検査(視覚、嗅覚、味覚)において、微妙な感じ方の差、表現の違い、が出てくるのはやむをえないことです。
でも、数ヵ月後に迫っているViniplusのためのテイスティングに備え、全員の評価をある程度統一しなければいけません。
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一杯のワインを前にして、論議が繰り返されます。何しろ、論議好きの40人のイタリア人の集まりですから、何もそんなこと言わなくても・・・と私が思うような時もしばしばありました。
さまざまな表現を統一した後には、ひとつひとつのワインに点数をつけます。AIS独自の点数表が存在します。ワインの色、外観、香の強さ、豊かさ、クオリティー、味わいのバランス、力強さ、味の持続性、バランス・・・等にそれぞれ点数を与えていきます。
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このガイドブックでは、この総合点数が100点満点で70から75まではバラの花が1個、76から81までが2個、82から87までが3個、88以上は4個と設定されています。
教室での授業だけでなく、実際にロンバルディア州の北と南のふたつのワイナリーを訪問し、エノロゴ(醸造責任者)とブドウ畑をまわり、試飲を重ね、ブドウの木の選定をするかしないかによって、できたワインの味がはっきり変わるという貴重な発見もしました。
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ブドウ畑でエノロゴと
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ワイナリーでの試飲
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いよいよ10月! 3回に分けてViniplusのテイスティングが行われました。ロンバルディア州のあちこちのワイナリーからこのために提供されたワインの数は約550!
7人のテイスターから成る7つのグループがサービスされたワインを評価していきます。ブラインドテイスティング(目隠しテイスティング)ですから、私達が知らされているのはDOCGあるいはDOCの名前とヴィンテージ(ブドウの収穫年)、ブドウの品種のみで、生産者が誰かはまったく不明です。次々にサービスされるワインを真剣勝負で採点していきます。左右の人は、別のチームですから、テイスティングしているのは、まったく別のワイン。
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10月のViniplusのテイスティングの様子
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日本では、テイスティングでもこれだけの数になると、飲まずに口に含んで吐きだしてしまうことが普通かと思いますが、私達が採用している採点表は、実際に飲まないと評価できない項目もあります。
昼食(ワイン抜き!)をはさんで一日がかりでのテイスティング。40種類のワインが試せるなんて!と喜んでいた私は甘かった・・・そして、テイスティング会場は車でしか行けないところにあるのです。
我が家までの1時間・・・飲酒運転してたどり着きました。
講習期間も含めると、5ヶ月間かかったわけですが、さまざまなワインのガイドブックが出回っていますが、このように特別講習を受けたテイスターのみで作られたものは、これだけのはず・・・と今改めて思うのです。
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