イタリア料理教室 ラ フォンテはイタリア料理とイタリアの情報をご提供する料理教室です(東京)
トップ
>
コラム イタリアワイン便り
>キャンティーワイン
キャンティーワイン
2006年10月公開
昔、日本でイタリア料理の店に行くと必ず見かけたのが、キャンティーの入ったフラスコという丸みをおびた藁のようなものに覆われたボトル。1200年代にはこのフィアスコはすでに存在していたという記録が残っています。 それだけに馴染みも深いキャンティーですが、値段もまちまち・・・。こちらではスーパーで3ユーロ(450円)で売られているのもあれば、110ユーロ(16500円)するものもあり、その差がどこにあるのか、どれを買ったら美味しいのか、と迷うことも。
キャンティー ・クラッシコ
そもそもキャンティーワインの歴史は古く、1404年には公式の記録としてキャンティーワインの名前が残っています。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザのモデルであったと言われる彼女の父や、ミケランジェロやマッキャヴェッリもキャンティー地域にブドウ畑を購入したくらいです。
ただキャンティーと言っても、国の法律で決められた統制保障原産地呼称(DOCG)というクラス分けの中には、キャンティーとキャンティー・クラッシコの2種類のワインが存在します。
キャンティーと言うと、黒い鶏のマークを思い浮かべる人も多いと思います。以前は、黒い鶏のマークは、ガッロ・ネーロ協会に加盟したキャンティー・クラッシコの生産者のみがもらえるものでしたが、現在はキャンティー・クラッシコであれば、このマークがついています。
キャンティー・クラッシコ・ガッロ・ネーロ
キャンティー・クラッシコはトスカーナのフィレンツエ県とシエナ県の一部の限られた地域のみで造ることができ、キャンティーはピザ、ピストーイア、アレッツオ県でも造られます。
ブドウの品種は、大半がサンジョヴェーゼという黒ブドウです。これは有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノに使われているブドウと根本的には同じです。
現在はサンジョヴェーゼ100%で造ることも可能ですが、歴史的にはカナイオーロや白ブドウであるトゥレッビアーノやマルヴァズィーアを入れて造るのが普通でした。 なぜ、白ブドウを? と思うかもしれません。畑に一緒に植えてあった白ブドウも一緒に収穫して潰してワインにしていたという理由からです。
でも折角の力強い赤ワインに白ブドウを入れるのは・・・という考えが生まれ、現在はサンジョヴェーゼのみ、あるいは国際的な味覚に焦点をあわせカベルネやメルロを入れて造ることが法律で認められるようになりました。
ワインを造る手間隙を考えるとイタリアでも小売価格で8ユーロ以下のキャンティーはあまり味には期待できません。
ブドウ畑
キャンティー黄金の盆地
さあ、キャンティー、何のお料理に合わせましょうか?
サラミ、チキンのレバーのパテをのせたトスカーナ風カナッペ。イタリアなら、トリッパ(胃袋の煮込み料理)。トスカーナの羊のチーズ・ペコリーノのちょっと熟成したもの。もちろんフィレンツェ風のTボーンステーキに合うことは間違いなしです。
キャンティーなら、ビンテージの2、3年後からが飲み頃。キャンティー・クラッシコなら8年ぐらい経ってもとっても魅力的です。
チンチン!!あ、びっくりしないでくださいね、
イタリア語で乾杯っていう意味です
池田美幸 1986年よりイタリアに在住。 通訳、翻訳、コーディネーターとして活躍中。
農学部出身で、イタリアのソムリエ、チーズテイスターの資格を持ち、イタリアの食文化のエキスパート。 ワインスクールツアーの通訳、サントリーワインカタログのコピーライターの通訳、イタリアソムリエ協会公認、日本人のためのソムリエ資格習得コースの公認通訳等、この分野ならお任せ! ワイナリーやチーズのアトリエ、生ハム工場の訪問等のツアーの企画、イタリアの食に関わる通訳、翻訳、コーディネート承ります。